
入社して1年が過ぎ、2年目に向けた節目の研修を担当
2月、九州でも雪が舞う寒い日々が多かった気がします。
今年も、入社して1年が過ぎ、2年目に向けた節目の研修を担当しました。
ある他県の金融機関で、毎年この時期になると依頼されている研修です。
社会人1年目は、みなさんにとってどのような一年でしたか?
私は、世の中の目まぐるしい動きの中、とにかく飛び込んで泳ぎを覚えろ!とばかりに
通常業務へ飛び込み「わからないことがあれば、きいてね」と言われてスタートしました。
そして、お客さまからの問い合わせに「えっ、それ知らない」と慌ててきこうと周りを見渡すが、
先輩たちはみんな、もうとにかく超がつくほどの忙しさで 声が か け づ ら い ・・・
でも、聞かないと、先に進めない(泣) お客様、急いでるみたいだし💦
そんな板挟み状態、精神的な疲労は半端なく・・・しんどかったです。
ということで、私の研修では、1年を終えたみなさんの重荷を少しでも軽く楽にして
2年目に向けやる気を持って笑顔で職場に戻っていけるよう色々と工夫を凝らしています。
1.まずは、この1年間の振り返り
①成長したことやできるようになったことは?
②大変だったこと、失敗体験、苦しかったこと
③楽しかった、嬉しかった、感動したこと
といった3つのテーマで、2人組インタビューからスタートします。
インタビューという手法を使うことで、互いに共感し合ったり
自分だけじゃなかったんだ~と安心したり、
ダメなとこばかりと思っていたけど、結構できるようになったこと多いな、
と気づいたり・・・いま、どこにいるか、語り、そして書くことで
自分の今の位置を客観的に見直しことができます。
2.次に、職場での人間関係をよりよくするためのコミュニケーション。
①あいさつ
その語源から重要性を知ること、
実際にいろんな挨拶を実践してみて、気持ちよいあいさつとは?を体感すること
②アサーション
いつも言葉を飲み込みがまんばかりしている人や、言いすぎて気まずい人が、
なぜそうなってしまうのか、その理由を様々な角度から分析します。
自分も相手も大切にしてきちんというべきことを言えるようになる
具体的な話法と、オリジナルワークで、言える自分へと変わります。
3.その他のコミュニケーション
①報・連・相で大切なことは何か?
②忙しそうな相手に質問や相談をするコツとは?
③簡潔にわかりやすく報告するためのPREP法とは?
④言いにくいことを伝える時に使えるサンドイッチ話法とは?
⑤アクティブリスニングと傾聴で相手の本心を引き出すには?など
様々なコミュニケーションを学んでいき、ワークで実践していきます。
特に毎年好評なのが、「あいさつ」と「アサーション」です
いいあいさつが、職場の空気を一瞬で変えることができると知り、
「さっそく職場に戻って実践します!」と、毎年多くの人が、
実践への意欲を宣言し、各職場へ帰っていきます。
アサーション、こちらも毎回、大きな反響があり・・・
「これは日本の国民が全員受けるべき内容」という声が受講生から飛び出すほど。
入社して1年間、言いたいことをがまんして溜め込んでしまい、意欲の低下、
だんだんメンタルが・・・という負のスパイラル状態から、
「アサーション」を知ることで、前向きに転換するきっかけになるのです。
なぜいつも言いたいことをがまんしてしまうのか、その理由がわかり、
言うことで自分・相手・組織にとってどうのようなプラスの影響があるか、
言わないことで自分・相手・組織にとって同マイナスなのか、と
きちんと分析できるから、長年言えなかった、という人も、
みなさん言えるようになっていきます。
(これ、私も日本人全員に受けてほしいと思っています。)
4.午後は、感性論哲学講義と興味・長所・短所・強みなど自分を知るワーク
を通して、自分の特性を見出して、それをもとに、これから3年後・5年後の
ビジョンと目標を描いていきます。
これから、どんな仕事をしたいのか? そして、どんな人間になりたいのか?
さらに、具体的な行動の3ステップを決め、すぐに取りかかれる状態にしておきます。
研修の最初に実施したインタビューで自分の課題ややりたいことを書き出しているので、
ビジョンに向けて何をしていくか、ほとんどの人がしっかり記入してくれます。
5.最後は、「あなたが今、職場で困っていることは何ですか?」という質問に
無記名で記入してもらった紙をお昼休みに我々が集計し、特に多かったテーマを
2~3個設定しワールドカフェ形式のグループワークで話し合いを行います。
(ファシリテーションの事前講義も準備、グループワークの進行もスムーズに^^)
各グループからの発表、毎年とっても盛り上がっているようです^^
なぜなら、無記名だから本音の困りごとが書いてあり、みんな自分事として
真剣に話し合って、様々な知恵を共有する時間になるからなんです。
※最後、講師(私)に悩みを相談したい、という人は、これもお昼休み前に希望を取り、
一人20~30分くらいずつ個別面談を実施し、スッキリとした気持ちで2年目へ
向かっていただけるように丁寧に対話して、解決に向けたアドバイスを行います。
終了後のアンケートには、みなさんびっしりと前向きなコメントが書かれていて、
一枚一枚研修の情景を思い出しつつ、振り返るひとときは私の至福の時でもあります。
今年、出会えた皆さんの、2年目からのさらなるご活躍を心より応援しています☆
☆この記事を読まれて、「うちの社員にも受けさせてあげたいな~」と思われた方、
まずはお問い合わせください!ご予算に応じて、初回の研修を企画します。