理念は、どんどん磨いていけばいい
「本当にいい会社には、経営理念を大事にしている会社が多い。
経営理念とは、我が社の存在目的を社内外に示した宣言文です。
我が社は何を通して世の中のため、人のために貢献するか、ということ。
経営理念がないというのは、目的がない会社と同じです。目指す方向がない。
会社というのは、社会的な公器・・・
理念に基づいた指針、方針、戦略、基準が作られないといけない。
また、評価も理念に基づいて行われなければなりません。
一方で、時代に合わなくなった理念は、見直していけばいいと思います。
環境が変わっているのに、無理に合わせようとするのもおかしい。
会社は変われるんです。理念も磨けばいい。
先代が作った理念を進化させてもいいし、自分が創業時に作ったものを深めてもいい。
大事なことは、正しい理念です。自然の摂理に合った理念です。」
『日本でいちばん大切にしたい会社』坂本光司氏 インタビュー記事より
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「社員を大切にする会社こそ価値がある」という考え方を、世にひろめた坂本氏の言葉に、あらためて感じ入る。そして、「理念も磨いていけばいい」という言葉がふに落ちた。
時代が変化しているからには、理念という核心を変わらず発信し続けるために、時代に合ったかたちに言葉や表現を柔軟に変化させる必要がある。また、経営者が交代したならば、先代の精神を受け継ぎつつも、新たな経営者の核心とつながる経営理念が生まれることは、ごく自然であろう。
経済産業省月刊誌の経営者インタビューを通して、多くの経営者の核心を引き出し、言葉にしてきた経験を活かし、“根源”につながる理念づくりのお手伝いをしていきます。気になった方は、お問い合わせページから、ご連絡ください。